スコットランド首相が、同地域の英からの分離独立を要求
スコットランド自治政府のニコラ・スタージョン首相が、この地域のイギリスからの分離独立の是非を問う全住民投票を、2023年までに実施するよう求めました。
イルナー通信によりますと、スタージョン首相はスコットランドのイギリスからの分離独立の是非を問う全住民投票の実施を、2023年までに実施するよう求めています。
この報道によりますと、一方で英国のマイケル・ゴーヴ内閣府担当大臣は、政府がこの要請に同意する可能性は低いとし、その理由としてイギリス国民がまだコロナ危機のさなかにあることを挙げています。
スタージョン首相は以前、スコットランド独立に関する再度の住民投票は、その実施の是非を問題としているのではなく、その時期について議論しているとして、ジョンソン英首相に対し、イギリスからの分離という地域の人々の意志を妨げないよう警告していました。
またジョンソン英首相に対し、イギリスからの分離という地域の人々の意志を妨げないよう勧告しています。
こうした中、英市場調査会社サバンタ・コムレスの調査によりますと、英国人の68%は国家の分裂、スコットランドの英連合王国からの離脱、および現地通貨としてのポンドの維持に反対していません。
スコットランド地域内の世論調査でも、同地域の市民の3分の2が、英国からの離脱に関する国民投票の準備を地方自治体に求めていることが判明しています。
コロナ危機が続く限り、英国政府はこの口実により圧力を抑えることが可能です。
しかし、一般市民対象の予防接種計画の進展、コロナ関連の制限の解除、そして人々の段階的な通常生活への復帰とともに、この問題は深刻な政治危機に変わる可能性があり、戦略的な誤りは国家の分裂につながる可能性があります。
第1回スコットランド独立住民投票は2014年9月18日に開催され、このときには投票者の55%が英国残留を、また45%がイギリスからの離脱に賛成票を投じています。
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