ルーマニアに、アメリカのミサイルが配備
May 12, 2016 20:41 Asia/Tokyo
アメリカがイランのミサイル能力の拡大に対抗するとして、ルーマニアにミサイル防衛システムを配備します。
プレスTVによりますと、数年の計画を経て、数十億ドルの費用をかけたものの、ロシアの懸念を払拭できないまま、アメリカとNATO北大西洋条約機構の関係者は12日木曜、ルーマニアの空軍基地で、このミサイルシステムの稼動式を行います。
アメリカはこのシステムをイランと北朝鮮からの脅威を口実にしていますが、こうした説明はロシア政府を納得させておらず、ロシアはそれに対して強い懸念を示しています。
ロシアのグルシコNATO大使は先月、ロイター通信に対し、「弾道ミサイル防衛システムは、ロシアの安定と、連邦戦略機関にとっての脅威と見なされる」としました。
NATOのベル・アメリカ国防長官代表は、11日水曜、「イランはミサイル力を増強させており、我々はそれらを先んじなればならない」と主張しました。
こうした中、アメリカは、今週金曜からポーランドで2基目のミサイルシステムの製造を開始しようとしています。このシステムは2018年に稼動する予定です。
ロシアとNATOの緊張は高まっています。NATOは2014年4月、クリミア半島が国民投票でロシアに併合された後、ロシアとのすべての関係を停止しました。
ロシアも東ヨーロッパでのこのNATOの軍事的な行動に対して、西と南の国境での軍事駐留を強化しています。
タグ