ロシア、首相の北方領土訪問に対する日本の抗議を「敵対的」

7月 27, 2021 18:26 Asia/Tokyo

ロシアのミシュスチン首相が２６日月曜に北方領土（ロシア名：クリル諸島）を訪問したことに対して日本政府が抗議したことに関し、ロシア外務省は「敵対的な対応」と反発しました。

ロイター通信によりますと、加藤勝信官房長官は２６日午後の会見で、ミシュスチン首相が同日、北方領土の択捉島を訪れたことに対し、外務省の森健良事務次官が同日午後、ガルージン駐日大使を呼び、抗議したと説明しました。

これに対し、ロシア外務省は日本の上月豊久・駐ロシア大使を呼び、日本の対応に抗議しました。

ロシア外務省は声明で「モルグロフ外務次官は、日本の当局者による最近の敵対的な措置に関連して、日本側に強い抗議を伝えた」と発表しています。

在ロシア日本大使館の声明によると、日本側は平和条約交渉の進展に向けてロシア側が建設的な行動を取るよう強く求めました。また、上月大使も、ミシュスチン首相による訪問は北方領土に関する日本の一貫した立場と相いれないとの見解を示したということです。

ロシア政府は、日本との関係を重視しており、関係改善を望んでいるとしながらも、ミシュスチン首相の北方領土訪問になんら問題はないとの立場を示しました。

ペスコフ大統領報道官は記者団に対し「首相は適切と判断した場合にこれらの地域を訪れる」と述べた。また、平和条約締結に向けてロシア政府として引き続き日本と協力する考えを示しました。

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