英ラーブ外相が解任、英軍のアフガン撤退が原因か
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トラス氏
英国のジョンソン首相が15日水曜、内閣改造を実施し、ラーブ外相が解任されました。
ロイター通信が15日水曜、英ロンドンから報じたところによりますと、ジョンソン首相はこの措置において、批判を受けている閣僚を外し、新型コロナウイルスの世界的大流行後の生活水準の向上という政府の課題に専念しようとしています。
今回の内閣改造に当たってはラーブ外相を解任し、後任にトラス国際貿易相を起用するとともに、ラーブ氏を新たに副首相兼司法相に任命し、国際貿易相の後任にはトレベリアン・エネルギー・気候変動相が着任、スナク財務相は留任が決まりました。
ラーブ外相の解任理由は、イギリスのアフガニスタン撤退作戦の実施を理由とした批判の高まりではないかとされています。
またラーブ氏を巡っては、アフガンの現支配勢力タリバンの同国首都カーブル侵攻を尻目にクレタ島で休暇を過ごしていたことからも、辞任を求める声が高まっていました。
数カ月にわたり複数の閣僚がミスや失態で批判されてきた中、ジョンソン氏は「レベルアップ」という課題を進めるための変更に着手し、地域の不平等への取り組みを優先事項としてきましたが、新型コロナにより2019年の公約が実行できていませんでした。
イギリス首相報道官は記者団に対し「国民も優先事項の実現を求めており、首相は最適なチームを確保したいと考えている」と述べています。
このほか、ゴーブ内閣府担当相(国務相)が住宅相に任命され、後任にはバークレー元欧州連合EU離脱(ブレグジット)担当相が就任するほか、ウィリアムソン教育相、バックランド司法相、ジェンリック住宅相が解任されています。
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