仏外相、「米豪はうそつき」 潜水艦契約破棄めぐり関係深刻化
フランスのジャンイブ・ルドリアン外相が18日、オーストラリアが自国との潜水艦共同開発契約を破棄して米国製潜水艦の購入を決めたことについて、同盟国である米豪が「うそをついた」と非難するとともに、両国との関係は重大な危機にあるとの認識を示しました。
フランス通信によりますと、ルドリアン外相は国営放送フランス2に出演し、新たな安全保障の枠組みの創設を発表した米英豪を外交上適切ではない異例の表現で非難して、仏政府として事態の収拾に向けた用意があることを一切示唆しませんでした。
ルドリアン氏は「うそと二枚舌、信頼の毀損、侮辱があった」と述べ、「容認できない」と語っりました。
また、フランスが史上初めて米豪駐在の大使を召還したことについて、「われわれの不満と、米豪との間に深刻な危機が存在していること」を示す「非常に象徴的な」行為だと述べました。
駐英大使を召還しなかったことについては、「英国についてはその必要はない。英国が常にご都合主義であることは分かっている。大使を召還して説明を求めるまでもない」と切って捨てました。安保枠組みにおけるボリス・ジョンソン英政権の役割についても、「役に立たない車輪のようだ」とやゆしました。
ルドリアン氏は17日にも、オーストラリアがフランスと交わしていた潜水艦の大型契約を破棄したのは「裏切り」だと非難し、ジョー・バイデン米政権が取った行動についても、相次ぐ方針転換で欧州との関係を悪化させたドナルド・トランプ前政権の態度と同じだと批判していました。
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