米政府の財政赤字、約315兆円に増大
10月 23, 2021 20:06 Asia/Tokyo
アメリカの昨年度の財政赤字が、バイデン政権の新型コロナウイルスに対応した追加の経済対策による支出が膨らんだことから日本円でおよそ315兆円に上り、過去最悪だった前の年度に次ぐ異例の水準となりました。
アメリカ財務省の22日の発表によりますと、先月までの1年間の会計年度の財政赤字は2兆7721億ドル、日本円でおよそ315兆円となり、赤字の規模は、新型コロナ対応で過去最悪になった前の年度に次ぐ過去2番目の大きさとなりました。
この増大は、バイデン政権がことし3月に追加の経済対策として、現金給付や失業保険の積み増しを含む200兆円規模の財政支出を決めたことが主な要因になります。アメリカ経済は、この追加対策やワクチンの普及を背景にGDPの規模が新型コロナ前の水準まで戻りましたが、バイデン政権はさらに、インフラ整備や子育て支援などの分野にも大規模な国費を投入する計画を打ち出しています。
ただ、政府の借金にあたる公的債務の残高は、すでに3000兆円を超えていて、財政悪化への対応も課題になると見られています。
米国家予算に関する最新の報告では、2021年会計年度の歳入は前年度から18.3%増加して約4兆ドルとなっています。しかし経費も前年度から4.1%増加し、6.8兆ドルに達していました。
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