韓国に対するCIA諜報活動が発覚
韓国の司法筋が、CIA米国中央情報局が2020年まで韓国国内に設置した秘密のオフィスを使用し、韓国に対する諜報活動を行っていたことを明らかにしました。
ロシア・スプートニク通信が1日月曜、報じたところによりますと、韓国国内のCIA秘密事務所の存在は、同組織の韓国人スタッフ3人が米国政府に不法解雇を訴えたことを受けて発覚したものです。
韓国・ヨンハプ通信によりますと、この事務所は、2005年から2009年までCIAの「オープンソース」プログラムの下で運営されていましたが、2020年に3人の韓国人現地スタッフを解雇しました。
関係者の話によりますと、10年以上勤務していたこれら3人の韓国人がこれを不当解雇であるとして訴えたのに対し、裁判所は、解雇は米国の「主権的行動」であり、韓国裁判所の管轄外にあるとして訴えを退けました。
CIAは2020年6月に、国外にあったオープンソース情報収集オフィスを全て閉鎖しました。
韓国に対するCIAの諜報活動は、米国による同盟国への諜報・スパイ活動の最新の事例です。
この夏、ヨーロッパのメディアは、米国がデンマークの秘密機関を利用して、ドイツのメルケル首相を含む多くのヨーロッパ諸国の指導者に対し諜報活動を行ったことを明らかにしました。
フランスのマクロン大統領は、ヨーロッパの同盟国やパートナー国への諜報スパイ活動を容認できないものだとし、アメリカとデンマークに対し説明を求めています。
ホワイトハウスは、「適切な」国家安全保障ルートを通じて同盟国と共同で問題を解決すると約束しました。
米国国家安全保障局によるヨーロッパの政治家に対する諜報活動は、2013年に同国の元CIA職員エドワード・スノーデン氏によって初めて暴露されています。
スノーデン氏は、米国国家安全保障局が数年間にわたってヨーロッパの指導者の携帯電話を盗聴したことさえあるとした文書を発表しました。
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