米軍士官7名がグアンタナモ収容所での拷問を告白
米軍士官7名が書簡を公開し、CIA米中央情報局によるキューバ・グアンタナモ刑務所での拷問を非難しました。
国際通信イランプレスによりますと、グアンタナモ収容所初の収容者マジード・ハーン氏を26年間拘禁していた米軍士官8名のうち7名が記した書簡が先月31日、米ニューヨーク・タイムズ紙上に公開され、CIAによる拷問を非難しました。
この書簡では、ハーン氏への取り調べは、先進的な取り調べ手法を大きく外れたものであり、拷問ともいえるものだったとしています。士官らは、こういった拷問は効果がなく、「アメリカ的価値観と正義という概念への侮辱」であるとしています。
マジード・ハーン氏はグアンタナモ収容所最初の収容者で、先週、同収容所での拷問について公の場で語りました。それによれば、同氏は2001年に対テロ戦争やアメリカによるアフガニスタン侵攻が行われていた最中、CIAによるいわゆる「闇の施設」のひとつで拷問を受けていたということです。
ハーン氏は、自身に対して使われていた取り調べ手法は、故意に水の中に沈められる、裸の状態で天井から吊るされる、身体的・性的暴行などであると語りました。
米国政府は2001年9月11日の同時多発テロ以降、キューバ南東のグアンタナモ湾に軍事収容所を設置しました。米当局の主張によれば、テロに加担したとされる容疑者らがここに収容されるとしています。しかし、この収容所は、収容者への拷問や虐待の恐ろしい手法が明るみに出てから、世界でもっとも悪名高く恐ろしい収容所として知られることになりました。
バイデン現米大統領は、昨年の大統領選期間中に、グアンタナモ収容所の閉鎖を支持するとしていましたが、これまでに閉鎖のための具体的な時期的計画は一切提示されていません。
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