アメリカのスパイ活動への中国の反発
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中国がアメリカに対して、南シナ海での偵察飛行など、スパイ活動を停止するよう求めました。
(last modified 2025-10-27T05:05:03+00:00 )
May 20, 2016 21:35 Asia/Tokyo
  • アメリカのスパイ活動への中国の反発

中国がアメリカに対して、南シナ海での偵察飛行など、スパイ活動を停止するよう求めました。

ガッファーリー解説員

最近中国の戦闘機2機が、南シナ海上空で、アメリカの戦闘機1機に異常接近し、偵察活動を妨害しました。

この2年、南シナ海のスプラトリー諸島を巡る争いが拡大してから、アメリカの偵察機の南シナ海上空飛行と艦船の進入についてのニュースを聞かない日はほとんどありませんでした。

アメリカの外交関係者は時に暗示的に、時に公然と、この海域でのアメリカ軍の活動を南シナ海の安定を維持するための通常の活動だと主張していました。こうした中、このアメリカの措置は、アメリカのアジアの同盟国を守るものと見なされています。

スプラトリー(南沙)諸島は、南シナ海に位置し、領有権を主張する国々の間の恒常的な緊張の要因となっています。中国は、この島々の領有権を主張しており、その領有権の主張を固めるために、数年前から、人工島と軍事施設、飛行場の建設を行っています。

ベトナムとフィリピンも、この島々、または少なくとも一部の島の領有権を主張しており、その立場から退くつもりはありません。この島々を巡る中国とこの2カ国の言葉の応酬により、これらの国の関係は悪化しており、外交も解決策を見出すための可能性をある程度失っています。

中国は、自らの領土を守るために国、軍事、防衛面での可能性を利用していますが、一連の変化は、中国に南シナ海での状況を懸念させています。

アメリカのオバマ大統領は、5月21日から28日まで、日本で行われるG7のサミットに出席し、さらにベトナムも訪問します。

アメリカ大統領はこのアジア訪問で、おそらく、これらの国にアメリカの支持を再確認させようとすると見られていますが、アメリカは実際、アジアを中国との対立の場に変えようとしているようです。なぜなら、アメリカの計画の一つは、アジアにおける中国のけん制だからです。同時にオバマ大統領の戦略はアジアの戦略への集中であり、これはアメリカが治安を理由に中国をけん制しようとしていることを意味します。フィリピンやベトナムへのアメリカの軍事支援もその一環と見ることができます。

しかしながら、中国はこの行為をアジアにおけるアメリカの干渉政策だとし、中国の政府関係者は、アメリカは同盟国の防衛を口実に、南シナ海が排他的経済水域ではないという問題を提示することで、アジアで軍事拡張主義を追求していると見ています。

中国とアメリカの関係悪化は、政治、経済、軍事問題、または台湾やチベットの独立派に対するアメリカの支持といった問題を含む可能性がありますが、この関係悪化の主な理由は、中国の軍事的に高まる脅威に対してアメリカがアジアの同盟国を支持していることにあります。この問題は依然として中国とアメリカの問題の中心として残される可能性があるのです。