フランス、植民地時代に略奪した美術品26点をベナンに返還
11月 10, 2021 20:52 Asia/Tokyo
フランスが、植民地時代の西アフリカ・ベナンから略奪した貴重な美術品26点を同国に返還しました。
フランス通信が10日水曜、報じたところによりますと、9日火曜に返還されたのは、仏軍が130年前に略奪した、ベナン南部ダホメ王国のアボメーの宮殿にあった玉座やトーテム像3体などとなっています。
エマニュエル・マクロン仏大統領は、アフリカから持ち出された文化財を返還する意向を示していました。
仏パリの大統領府で行われた返還の署名にはマクロン氏の他、ベナン側からはパトリス・タロン大統領とジャンミシェル・アビンボラ文化相が立ち会っています。
タロン氏はフランス側はこれらの品を文化財と呼んでいるが、自分たちにとってはそれ以上の価値があるとし「われわれの魂だ」と述べました。
近年アフリカでは、欧州諸国の博物館が所蔵する植民地時代の略奪品の返還を求める動きが活発化していおり、専門家は、これら博物館が所蔵するアフリカ関連の美術品の85~90%は略奪されたものだと推測しています。
フランスの略奪品の多くはケー・ブランリー美術館に収蔵されており、同美術館は略奪したと考えられる収蔵品を特定するための大規模調査を行っています。
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