国連難民高等弁務官が、難民に対する欧州の暴力行為を非難
(last modified Thu, 11 Nov 2021 14:34:48 GMT )
11月 11, 2021 23:34 Asia/Tokyo

フィリッポ・グランディ国連難民高等弁務官は、難民に対するヨーロッパの暴力的な扱いを強く批判しました。

独ターゲスシャウ紙によれば、グランディ弁務官は、欧州議会での演説の中で、難民に対する欧州の対応を非難すると共に、「我々は暴力による難民の追放を繰り返し目撃している」としました。

また、難民への対応に関する法律に違反したとしてEUを非難し、「一部の地域では、難民を後退させるため、殴打を加えるなど、暴力を伴う行動が見られている。時には、難民たちは裸体で川の中に投げられ、または、溺死するようそのまま海上に放置されている」と述べました。

さらに、ポーランド国境での難民らの悲劇的な状況に触れ、「一部の国の政府が、弱い人々に危険な渡航を迫らせることは、受け入れがたいものである」としました。

国連のグテーレス事務総長も、ベラルーシでの難民問題を、政治的な目的のために利用してはならない、と発表しました。

現在、ポーランドとベラルーシの国境地帯には、2000人から4000人の難民が足止めになっており、両国が、国境に軍隊を配備させています。

EUは、ベラルーシのルカシェンコ大統領が、故意に難民らを同国からEU圏に接する国境地帯に移動させ、これによって、EUの制裁に対して報復措置を取っているとして非難しています。

 

ラジオ日本語のユーチューブなどのソーシャルメディアもご覧ください。

https://twitter.com/parstodayj

https://www.instagram.com/parstodayjapanese/

http://urmedium.com/c/japaneseradio