米ボーイング、旅客機納入遅れで顧客が激怒
11月 22, 2021 16:47 Asia/Tokyo
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米ボーイング
米ボーイング社製787型旅客機の納入再開時期が不透明な中、1年1カ月におよぶ膠着状態を経て、ごくわずかの旅客機が納入されただけで、他100機以上は依然納入が未定となっており、顧客企業の怒りを買っています。
米ブルームバーグによりますと、ボーイング社は787型機を数機納入した後に起きた、737MAX2機の墜落事故をうけ、2020年10月以降、米連邦航空局による規制や監視の泥沼にはまっています。
ボーイング787ドリームライナー100機以上、リース会社の試算によれば200億ドル相当が、同社の工場に留め置かれたままで、ボーイング社の資産回転と620億ドルの債務返済の妨げとなっています。
新型コロナウイルスの感染拡大が比較的落ち着いてきたことから、このような大陸間をまたぐ航続距離の長い大型機は、各国で国境が再開されたことに伴い、必要性が増してきています。
しかし、航空会社やリース会社は、予測されている旅客激増に備え計画を立てたくとも、787ドリームライナーの納入がいつから再開されるのか、いまだに知らされていません。唯一確実なのは、ボーイング社幹部曰く、今年末までには間に合わないということです。
ある専門家が匿名を条件に語ったところによると、787ドリームライナーには品質上の潜在的問題が20カ所近く見つかっているということです。
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