コロナ禍の全米各都市で殺人件数が過去最多を記録
12月 27, 2021 21:22 Asia/Tokyo
米国では今年、各都市で殺人件数が過去最多を記録しました。背景にはコロナ禍による経済危機や銃の存在があります。
AFP通信によりますと、人口150万人のペンシルベニア州フィラデルフィアでは今年、少なくとも535人が殺害されました。過去最多だった1990年の記録を更新し、二大都市のニューヨーク、ロサンゼルスをも上回りました。
他にも、全米の大・中規模の都市で殺人事件が大幅に増加しています。首都ワシントンでは今年少なくとも211人が殺害され、ニューメキシコ州アルバカーキでも100人が犠牲となりました。オレゴン州ポートランドは少なくとも70人、バージニア州リッチモンドは80人で、いずれも過去最多を更新しています。
犯罪分析専門家の多くは、コロナ禍で「銃の販売数が大幅に増加した」ことが殺人件数急増の最大の要因だとみています。
小火器・弾薬市場の調査会社スモール・アームズ・アナリティクス・アンド・フォーキャスティングによれば、2020年の銃器販売数は約2300万丁で過去最多でした。今年も2000万丁に達すると同社は予測しています。