米が対中工作を続行、台湾に海上合同軍事演習参加を呼びかけ
(last modified Wed, 29 Dec 2021 12:45:30 GMT )
12月 29, 2021 21:45 Asia/Tokyo
  • 軍事演習
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米中関係が緊迫化する中、アメリカが同国海軍が主催する2002年の世界最大規模の演習となる「環太平洋合同演習(リムパック)」に台湾を招待しようとしています。

CNNによりますと、バイデン米大統領は27日月曜、2022会計年度(21年10月~22年9月)の国防予算の大枠を決めた国防権限法案に署名し、同法は成立したことから、この招待は、中国による「攻撃的かつ強制的な行動」の主張に対抗する台湾の支援という、アメリカの努力を補完する形となります。

この法律は米国の国防総省、エネルギー省、および国防総省での国家安全保障プログラムに必要な許可を与えるものです。

米カリフォルニア州サンディエゴにある米海軍の第3艦隊の声明によりますと、問題の海軍演習は来年の夏に予定されており、20か国から2万5,000人の軍隊が参加する予定です。

この演習に参加しているのは、日本やオーストラリアを含むさまざまな米国の同盟国やパートナー国などです。

日本とオーストラリアは、中国との緊張の高まりを目の当たりにしながら、台湾への支持を示しています。

カール・シュスター前 米太平洋司令部合同情報センター作戦局長によりますと、この演習への台湾の参加は、中国の行動こそがこの問題を引き起こし、軍事攻撃ルートを選択した場合の潜在的なコストを増やすことになる、という政治的メッセージを中国政府に発信するものだということです。

こうした中、中国外務省の趙立堅報道官は、「米国に対し、イデオロギー的偏見と新冷戦思想を慎むよう呼びかける」と述べました。

2022年の海軍演習は、この一連の演習の28番目の例となります。米国、オーストラリア、カナダは、1971年に毎年恒例のイベントとしてこの演習を企画しましたが、1974年にはこの演習はより多くの国を招待するとともに、隔年実施となっています。

 


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