米NASA、「トンガ火山噴火は広島原爆の600発分」
1月 20, 2022 21:32 Asia/Tokyo
NASA米航空宇宙局の研究者によれば、トンガのフンガ・トンガ海底火山の噴火は、広島に投下された原爆の500倍超の威力をもち、およそTNT火薬10メガトンに相当していました。
ニューヨーク・ポスト紙が報じたところによりますと、NASAの研究者らは、噴火の威力を測定するために核兵器の爆発威力を分析するスケールを利用し、今回の火山噴火が、1945年8月に米爆撃機によって広島に投下された原爆「リトルボーイ」のおよそ667発分の威力に相当するとしました。
研究者らは、噴火の原因は、カルデラに液状のマグマが流れ込み、そこで海水と混ざったことにあると予想しています。強力な噴火は1時間におよび発生し、爆発音が数千キロの範囲で確認されました。
今月15日、トンガ沖でフンガ・トンガ=フンガ・ハアパイ火山が噴火し、それに伴い津波が発生しました。日本では、津波が発生する恐れがあるとして少なくとも23万人が避難し、到達した津波により漁船など10隻が転覆・沈没しました。南太平洋の米領サモアでも津波が観測され、サバイイ島の村では100世帯超が避難しました。
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