核科学者らが、「終末時計」残り100秒を懸念
(last modified Sat, 22 Jan 2022 07:14:45 GMT )
1月 22, 2022 16:14 Asia/Tokyo

核科学者のグループが、人類最後の日までの残り時間を象徴的に示す「終末時計」が残り100秒になっているとしました。

このグループは、「終末時計」の時刻について、昨年と同じく「残り100秒」としました。

この時計の時刻を発表している米科学雑誌『原子力科学者会報(Bulletin of the Atomic Scientists)』で専門家らは、「世界は昨年に比べて全く安全になっておらず、依然として核戦争や気候変動のような深刻な脅威に直面している」と説明しました。

「終末時計」は1947年から毎年1月に、人類の直面する潜在的な脅威などを基にして人類最後の日までどれだけ近づいたかを計算し、その時刻が発表されてています。

「残り100秒」という時刻は、核戦争や深刻な危機の発生などで世界が悲惨な状況になるまでいくばくもないことを意味しています。この時刻は、1947年に「残り7分」として初めて発表され、それ以降は、存在する脅威を反映して前後されてきました。

アメリカのトランプ前大統領が就任する以前は、この時刻はr23時57分00秒で「残り3分」でしたが、同氏の核に関するドクトリンや備蓄核兵器近代化の必要性強調などにより、2017年には30秒進められ「残り2分30秒」となりました。

2018年はさらに、同氏の緊張を増大させる行動の影響でさらに30秒進められ、2020年には、今年と同時刻の「残り100秒」にまで迫りました。

『原子力科学者会報』は今年発表の時刻の計算について、アメリカとロシアや中国の間での緊張、3国の核兵器近代化推進などが理由になったと説明しています。

 


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