ウクライナ危機続く;同国東部ドンバスの住民数千人がロシアへ
ロシアの各メディアが、ウクライナ東部のドンバス地域から2万5000人以上の難民がロシア国内に入り、さらに同ドネツク州で民兵が動員されると報じました。
この数日間、ウクライナ政府に反対の立場を取る同国軍兵士による、東部ドンバス地域での砲撃により、同国内の政治的危機が悪化しています。
ドンバス地域を構成するドネツクおよびルハンシクのふたつの都市は、ロシア人が多く居住し、ウクライナ中央政府からの独立自治を宣言しています。
ロシアのスプートニク通信は18日金曜、自称ドネツク政府庁舎の近くで1件、さらにルハンシク近郊のパイプラインで2件の爆発が起きたことを伝えました。
さらにロシア・タス通信も19日土曜、分離・独立派が樹立宣言したルハンシク人民共和国の非常事態大臣の発言を引用して、「これまでにドネツクおよびルハンシクから2万5000人以上がロシア領土に入っている」と発表しました。
ロシア政府は、同国のプーチン大統領の命令によって50億ルーブル(約6578万9000ドル)を難民支援に割り当てています。
アメリカは、ロシアへの政治・プロパガンダ面での圧力を続ける中で、民間人をロシア領土へ移動させるウクライナ東部地域関係者の措置を、ロシアによるウクライナ侵攻の予備工作であるとしています。
一方、ロシアのコサチョフ上院副議長は、ドネツクおよびルハンシク地域の情勢への反応として、「西側関係者、特に米大統領の見解表明は全て、ウクライナ側からの軍事作戦を直接的に奨励して運命を決定付けるものになる」としました。
ロシアは、ウクライナ侵攻への意志はないとこれまでに繰り返し表明し、ウクライナ軍による自国東部地域への銃撃決定を、ウクライナ東部紛争の和平への道筋を示した「ミンスク合意」に違反する挑発行為だとしています。

