IMFが警告、「対ロシア制裁で米ドル立場弱まる恐れ」
(last modified Thu, 31 Mar 2022 11:20:42 GMT )
3月 31, 2022 20:20 Asia/Tokyo
  • IMF国際通貨基金
    IMF国際通貨基金

IMF国際通貨基金のギタ・ゴピナート筆頭副専務理事が、ロシアに対する金融制裁は米ドルの支配的立場を徐々に弱める恐れがあるとしました。

ロシアは、先月24日から始めたウクライナ侵攻によって現在、アメリカやその同盟国による厳しい制裁にさらされています。

IMF国際通貨基金のギタ・ゴピナート筆頭副専務理事は30日水曜、さらに続けて、「米ドルの支配的立場が徐々に弱まることは、国際金融システムの一段の分断につながる可能性がある」としました。

また、「一部の国々は、(ロシアとの)商取引で使用できる通貨について協議している」と指摘しました。

同氏の発言によれば、ウクライナ戦争はさらに、デジタル金融の受入れを、ステーブルコインなどの暗号資産から中央銀行のデジタル通貨にまで広げるだろうということです。

 

中国外務省も、「中国政府は、ロシアルーブルと中国元をエネルギー取引に使用する可能性を否定しない」と表明しています。

米紙ウォールストリート・ジャーナルもこれ以前に、一部の情報筋の話として、「サウジアラビアが中国へ原油を輸出して受け取る代金の一部に、ドルに代わって元を使用することを検討している」と伝えていました。

 


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