4月 12, 2022 16:30 Asia/Tokyo

アメリカで、この先10年間にホームレス数が約3倍になると予測されました。

米フォーチュン誌によりますと、ホームレス数に関するこの推計は、西海岸のロサンゼルスから東端のニューヨークまでの政策立案者たちに、これ以上の追加家賃を支払えない人々の救援策となる新たなアイディアを示さなくてはならないという問題を突きつけました。

2019年にペンシルバニア大学が行った高齢のホームレスの人々に関する研究では、65歳以上のアメリカ人口のうちホームレスの経験をもつ人数は現在の4万人から2030年に10万6000人とおよそ3倍に増加し、公衆衛生の危機に結びつくという結果が示されました。

この可能性は、現在50代後半から60代後半で退職金や民間企業職員対象個人年金である401kを受け取れない人々にとって現実味を帯びてきます。

アメリカの国勢調査によれば、1946年から1964年生まれの人口は現在7000万人を超えています。高齢のホームレスが定年以降に受け取る年金は多いものではありません。

同国で定年にさしかかる年齢の人々の多くは、良い収入の仕事は生涯一度も見つからず、差別的な政策により土地や家などの不動産も購入できなかったとされています。

貧困、ホームレス、飢餓などの問題、さらには医療費が確保できないという理由によって数千万人のアメリカ人が陥っている悲劇的な状況は、最も進んだ資本主義国家を自称する同国の基盤がゆらいでいることの表れなのです。

 


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