英仏海峡で、難民らが拘束
4月 17, 2022 14:41 Asia/Tokyo
イギリス海軍が、英仏を隔てるイギリス(ドーバー)海峡をボートで渡ろうとしていた多数の違法難民らを逮捕、拘束しました。
正式な統計によりますと、2021年には2万5600人以上が違法にここを経由してフランスを出国し、対岸のイギリスに渡っています。
イギリス政府は、ドーバー海峡という危険なルートを経由しての同国への違法な渡航・入国のケースの増加に対処するため、移民・難民らをアフリカ・ルワンダに移送し、そこに留めている期間中にいわゆる難民申請手続きを審理しようとしています。
イギリス海軍は16日土曜、181人の違法難民を拘束していますが、これらの人々は6隻の密航船でドーバー海峡を横断しようとしていました。
一方、プリティ・パテル英内相は移民・難民の一部をルワンダに移送する法案を可決させています。
こうした中、ジリアン・トレッグスUNHCR国連難民高等弁務官補は、ジョンソン英首相が打ち出した違法難民のアフリカへの強制移送案を違法で差別的なものだとしました。
この案に適用されるのは、今年1月1日以降に違法にイギリスに入国した人々です。
イギリス政府のこの案は、同国野党の労働党や慈善団体から強く批判されています。
国際人権団体ヒューマンライツ・ウォッチも、ルワンダは最も基本的な人権の一部を尊重していない国だ、と表明しています。