ローマ教皇が西側諸国の人種主義を批判
4月 17, 2022 14:48 Asia/Tokyo
カトリック教会全体の首長であるフランシスコ・ローマ教皇が、人々へ向けて「我々の行動は、自分たちが人種主義的であることを証明している」と述べました。
イギリスは先日、不法入国した難民をアフリカのルワンダに送るとする厳しい法を制定しました。
イギリスのこのような措置は、慈善団体や人権活動家からの厳しい抗議を受けました。これらの160以上の団体・活動家は、同国のジョンソン首相へ宛てた書簡において、難民のルワンダ移送に関する政府の反移民法案を非難し、これを恥ずべき圧政的なものだとしました。
プレスTVによりますと、フランシスコ教皇は難民をルワンダへ送るというイギリスの計画について触れ、「移民や難民が、人種や肌の色で格付けされている。この問題は全ての先進国、開発途上国に当てはまっている」と述べました。
続けて、「我々は人種主義的であり、それは悪いことだ。各国は自らの領土保全を防衛する権利を持っているとはいえ、人権や平和にも注意を向けなければならない」と説明しました。
そして、「我々は、殺害が自身を権力や安全保障に導くという考えのもとに生きている。各国政府は戦争を認めていないが、同時に武器購入という政策も続けている」と指摘しました。