中国、「人種差別と暴力は米で途切れぬ流れ」
4月 19, 2022 19:32 Asia/Tokyo
アメリカで26歳のアフリカ系青年が白人警官の手により殺害されたことを受け、中国外務省が、アメリカでの人権状況悪化に懸念を示しました。
このアフリカ系青年はミシガン州グランドラピッズで、白人警官により頭部を撃たれて死亡しました。複数の地元メディアによりますと、この事件により米社会では、警察による人種差別や暴力への批判が再燃しました。
このような暴力的措置への反応として、中国外務省の汪文斌報道官は、「人種差別、武器を用いた犯罪、暴力は、米国で構造的な途切れぬ流れとなっている」と述べました。
イルナー通信によりますと、同報道官は、「我々は、米国での人権状況悪化に対し深い憂慮を示す」と表明しています。
続けて、「米国のイスラム教徒のうち93.7%が、イスラム恐怖症により精神面の影響を受けたとしている」とし、また「アジア系の成人のうち81%も、自分たちへの暴力が増えていると述べている」と指摘しました。
そのうえで、「米国は武器を用いた最も激しい暴力に直面している。また、毎年複数の集団銃撃事件が起きている唯一の先進国でもある」と述べました。
そして、「米国では2020年、4万5222人が武器による暴力で死亡している。この人数は、2010年と比べて43%増加している」としました。
アメリカの調査機関・ピュー研究所が2021年4月に行った世論調査によれば、米国人のおよそ48%は、武器による暴力が、調査されるべき自国の非常に大きな問題だと考えています。
2018年のある世論調査でも、米国の若者の75%が集団銃撃事件について、自身の大きなストレスの元だとしていました。
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