イスラエル人入植者によるモスク襲撃に各国が非難
https://parstoday.ir/ja/news/west_asia-i130474-イスラエル人入植者によるモスク襲撃に各国が非難
カタール、サウジアラビア両政府とエジプトのアズハル大学は、それぞれの声明で、エルサレムでのイスラエル人入植者によるアクサー・モスクへの侵入やヨルダン川西岸のハジ・ハミダ・モスクへの放火を非難しました。
(last modified 2025-11-16T10:11:00+00:00 )
11月 16, 2025 18:49 Asia/Tokyo
  • イスラエル人入植者によるモスク襲撃に各国が非難
    イスラエル人入植者によるモスク襲撃に各国が非難

カタール、サウジアラビア両政府とエジプトのアズハル大学は、それぞれの声明で、エルサレムでのイスラエル人入植者によるアクサー・モスクへの侵入やヨルダン川西岸のハジ・ハミダ・モスクへの放火を非難しました。

【ParsToday西アジア】カタール外務省は声明を発表し、「イスラエル人入植者によるムスリムの聖地への侵入は国際法や国連安保理決議に明白に違反しており、アクサー・モスクの歴史的・宗教的状況を変えようとする試みは、パレスチナ人だけでなく世界中の何百万ものムスリムに対する攻撃である」と強調しました。その上で、「パレスチナの人々が自由に礼拝し、独立した国を樹立する権利に対する揺るぎない支持を表明する」としました。

サウジアラビアもまた、イスラエル人入植者によるアクサー・モスクへの侵入とヨルダン川西岸のハジ・ハミダ・モスクへの放火を非難し、「パレスチナ人々の権利が占領者や過激な入植者によって絶え間なく侵害されている」としました。その上で、「こうした行動が対処なしに続くことは、国際的な平和努力を弱体化させ、緊張を悪化させ、衝突を長引かせることになる」と警告しました。

エジプトのアズハル大学も、ヨルダン川西岸でのモスク放火を「テロ行為であり、過激で憎悪に満ちた犯罪行為」と非難しました。

イスラエル人入植者は13日、ヨルダン川西岸ディール・スティヤ市にあるハジ・ハミダ・モスクの一部に放火し、その壁にヘブライ語で人種差別的な文言を書きました。

モスクへの放火は、今年に入ってから入植者らが何度も行っている攻撃です。パレスチナの人権団体は、モスクへの放火、コーランの冒涜、パレスチナ人の追放や虐殺を要求するスローガンの記載など、数十件の同様の事件を記録しています。

パレスチナの団体「分離壁・入植地対策センター」の情報によると、イスラエル人入植者らは、2023年10月からのガザ戦争の2年間の間に、西岸地区で7154回の攻撃を行い、その結果として33人のパレスチナ人が死亡し、33の居住地域の住民が避難を余儀なくされました。

またこの期間中、イスラエル軍と入植者の共同攻撃で少なくとも1072人のパレスチナ人が死亡し、約1万7000人が負傷、さらに2万5000人以上が逮捕されました。

ガザ戦争では、6万9000人以上の殉教者と170万人以上の負傷者が出ており、その大多数は子供と女性でした。国連は、この侵略による復興費用を約700億ドルと見積もっています。

 


ラジオ日本語のソーシャルメディアもご覧ください。

Instagram Twitter