ベネズエラ:「カリブ海における米国の攻撃は公然たる国際法違反」/米国:「欧州は国際法の何たるかを決定する立場にない」
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南米ベネズエラのピント外相が、「カリブ海での船舶に対するアメリカの軍事行動は国際法のあらゆる原則に公然と違反している」と語りました。
(last modified 2025-11-15T10:39:13+00:00 )
11月 15, 2025 16:43 Asia/Tokyo
  • ベネズエラのイバン・エドゥアルド・ヒル・ピント外相
    ベネズエラのイバン・エドゥアルド・ヒル・ピント外相

南米ベネズエラのピント外相が、「カリブ海での船舶に対するアメリカの軍事行動は国際法のあらゆる原則に公然と違反している」と語りました。

【ParsToday国際】ピント外相は声明で、カリブ海での船舶に対するアメリカの軍事行動は国際法のあらゆる原則に明白に違反しており、これらの行動は世界平和への脅威である」と強調しています。ピント外相はベネズエラ首都カラカスで開催された「国際法擁護」に関する法学者会合において、「現在、我々が知る限りの国際法のあらゆる原則が侵害されている」と述べています。

また、米軍の行動を凶悪な殺人行為だと表現し、「これらの攻撃の被害者に対する犯罪は一切立件されていない」と付け加えました。さらに「船舶攻撃の指揮官と実行犯には刑事責任がある」とし、「カリブ海における米国の船舶攻撃は、ベネズエラに対する脅迫行為であるのみならず、全人類と国連体制への脅迫でもある」としました。一方、これに先立ちベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領はアメリカ国民に対し、アメリカ大陸の平和実現に向けてベネズエラと団結するよう呼びかけていました。

米国が欧州に警告:「米国の国家安全保障の処遇を決定する権利なし」

一方、マルコ・ルビオ米国務長官は、麻薬密輸を口実としたドナルド・トランプ米政権によるカリブ海地域への空襲の合法性について、一部の欧州同盟国から批判が寄せられたことを受け、「欧州には、米国の国家安全保障の防衛方法を指示する権利はない」とし、「これら全ての諸国が、欧州防衛のために核兵器搭載可能なトマホークミサイルの送付を我々に要求しておきながら、米国が自国の存在する、我々の住む半球に空母を配備したら、このことが一大問題となるのは実に滑稽だ!」と語りました。また「EU欧州連合が国際法とは何かを決める立場にあるとは思わない。そのような欧州が、米国の安全保障の防衛方法を決めることなど到底できるはずがない!」としています。

一方でフランスのジャン=ノエル・バロ外相は、カナダで開催されたG7閣僚会合の冒頭で記者団に対し、カリブ海における麻薬密輸対策を名目にした米国政府の動きに明確に反対の意を表明していました。

 

 


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