米国の動向|中南米における軍事作戦開始/台湾への武器援助
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ピート・ヘグセス米国防長官
ピート・ヘグセス米国防長官が「麻薬撲滅を名目に、中南米諸国において新作戦『サザン・スピア』を開始する」と発表しました。
【ParsToday国際】ヘグセス国防長官は今月13日、「X」への投稿で、自らのメッセージにおける麻薬密輸者を「麻薬テロリスト」としたと書き込みました。また、ドナルド・トランプ現米大統領がこの作戦を命じ、国防総省が実行中だとしています。同時に、米国防総省当局者は米国メディアに対し、今週初めにカリブ海で発生した新たな攻撃で、船舶に乗っていた4人が死亡したと伝えました。トランプ政権はここ数ヶ月にわたり、カリブ海および東太平洋で軍事作戦を展開しており、麻薬密輸撲滅作戦と称して海軍と空軍を派遣しています。
米国が欧州に勧告:「我が国の国家安全保障について指図すべきではない」
マルコ・ルビオ米国務長官は、トランプ政権によるカリブ海での麻薬関連の捜査の合法性について一部の欧州同盟国から批判されたことを受け、「欧州には、米国が自国の国家安全保障をどう守るべきかを指示する権利はない」と語りました。さらに、「EUが国際法のあり方を指示する立場にあるとは思わない。ましてや、米国が自国の国家安全保障をどう守るべきかを指示するなど言語道断である!」と明言しています。
米韓合同海軍演習の開催
一方、今月11日に始まった米韓合同海軍演習が、14日金曜に終了しました。4日間にわたるこの演習には、両国から十数隻の軍艦と哨戒機が参加していました。
トランプ政権、台湾との初の軍事取引を承認
その他のニュースによりますと、台湾政府は中国の警告に反し、「トランプ米大統領のホワイトハウス復帰後初の軍事行動として、米国が台湾に3億3000万ドル相当の軍事部品と装備を売却することに同意した」と発表しました。この報道によれば、米国が台湾に提供する3億3000万ドル相当の軍事機材に、F-16戦闘機、C-130戦闘機、そしてシオニスト政権イスラエル軍(IDF)の国産ジェット機用のスペアパーツ、修理機器、消耗品が含まれています。米国は台湾の主要な武器供給国であり、台湾に資金と武器を支援しています。一方、中国は台湾を自国の不可分の領土の一部とみなしており、「統一」目的での武力行使の可能性を否定していません。
米国、サウジにF-35戦闘機を売却へ
トランプ米大統領は14日金曜、サウジアラビアに対するF-35ステルス戦闘機の売却契約を検討していることを明らかにするとともに、「サウジは大量のF-35戦闘機の購入を望んでいる」と語りました。この戦闘機売却の可能性が浮上している中、トランプ大統領は来週、サウジのムハンマド皇太子をホワイトハウスに迎えようとしています。
米国:「対ロシア追加制裁ではなく、ロシア同盟国の封じ込めに注力」
マルコ・ルビオ米国務長官はまた、米国として対ロシア制裁措置に限界を感じており、今後はロシアの同盟国とその「影の艦隊」に焦点を当てていくと発表しました。「影の艦隊(別名;「シャドーフリート」または「ダークフリート」)」とは、ロシアが西側諸国の制裁を回避するために利用するタンカーや商船のネットワークを指す用語です。これらの船舶は通常、登録が不確かであり、旗国や明確な所有者を持たずに航行しています。
米国、イランのミサイル計画をめぐり32の個人・団体に制裁
米国財務省は、トランプ政権によるイランへの最大限の圧力政策にのっとり、イランの抑止力となるミサイル防衛計画をめぐり32の個人および団体に制裁を行使しました。この報道によれば、米国財務省外国資産管理局は、イラン、UAEアラブ首長国連邦、トルコ、中国、香港、インド、ドイツ、ウクライナに拠点を置き、イランの弾道ミサイルおよび無人機の製造を支援する複数のネットワークを統括する32の個人および団体を制裁対象としています。

