中国、「ガス・ルーブルにより世界の通貨制度が崩壊」
中国社会科学院の専門家、徐坡岭氏が、「ガス・ルーブル(エネルギー資源のロシア・ルーブル決済)により、世界の通貨制度が崩壊する」との予測を示しました。
徐坡岭氏は中国の新聞「環球時報」のインタビューに対し、「ウクライナ東部ドンバスの保護を目的としたロシアの特別作戦の開始と、西側による対ロシア制裁の導入の後、当初、ルーブルの為替レートはドルとユーロに対して下落したが、その後、急速に高騰し始め、過去6カ月での最高値に近づいた」と指摘しています。
また、「このことは、ロシア経済をただちに破壊しようとする米国と欧州の目標が達成不可能であることを示唆している」との見方を示しました。
さらに、「自分は、ロシア政府によるタイムリーで効果的な対応を特別に注視しており、その例として、ロシアのガスをルーブル建てでのみ取引するよう、ウラジーミル・プーチン大統領がガスプロム社に指示したことが挙げられる」と語っています。
そして、現在「ガスルーブル」は「オイル・ダラー」ほど強力ではなく普及もしていないが、その存在自体がすでに既存の国際通貨制度に風穴をあけている、と強調しています。
同時に、「米国とEUはロシアの外貨準備を凍結し、独立国家の信用通貨と国際決済システムを政治的手段と武器に変え、信頼できる準備通貨としてのドルとユーロへの信頼を損ねた」と指摘しました。
続けて、「より競争力のある国際通貨が国際準備通貨制度に加わることで、より収益性が高く便利な決済システムが前面に出てくることになる。短期的には、これまでのようなドルの覇権を揺るがすのは難しいが、変化はすでに始まっている」とコメントしています。
「ガス・ルーブル」は、今のところまだ「オイル・ダラー」と同等ではありませんが、前例のない規模での対ロシア制裁の実施後に「ガス・ルーブル」という手法が現れたのは、国際通貨制度がターニングポイントに近づいたことを意味していると言えそうです。
ロシア・スプートニク通信はこれに先立ち、ロシアの主要銀行である「ズベルバンク」が、制裁措置のため国外への外貨送金を停止したと報じています。

