米で新生児用粉ミルク不足の危機
May 08, 2022 18:51 Asia/Tokyo
アメリカで、パンやガソリンの価格高騰および不足に続いて、新生児用粉ミルクも不足する危機となっています。
米紙USAトゥデイのウェブサイトによりますと、米データセンブリー(Datasembly)社が1万1000以上の店舗データを分析した結果、人気の高い新生児用粉ミルクの各ブランドは、先月24日以降に約40%がアメリカ全土の小売店で売り切れになっているということです。
現在同国では、ウクライナ戦争の影響によって、食料価格が2021年と比較して10%上昇しています。さらに、パンの価格もこの戦争で、この先数か月のうちに35%上昇する可能性があると警告されています。
また今夏には、パンや菓子の製造業界で扱われる商品およびその他の基本製品の価格も上昇すると予想されます。
一方、燃料価格の高騰、労働力不足、新型コロナウイルスのパンデミックにより、アメリカ国内の輸送コストも著しく上昇しました。
アメリカ労働省は最新の報告において、国内のインフレ率がこの1年間で8.5%まで上昇したとしました。これは、同国において過去40年間で最高のインフレ率となります。
ウクライナ戦争と西側の対ロシア制裁は、この二国から世界市場への穀物供給を減らし、さらに世界で石油やガスの価格高騰と不足をもたらしました。