米オマル議員、「対イラン制裁は解除されるべき」
(last modified Thu, 12 May 2022 09:42:12 GMT )
May 12, 2022 18:42 Asia/Tokyo
  • アメリカ下院の民主党議員でありイスラム教徒でもあるイルハン・オマル氏
    アメリカ下院の民主党議員でありイスラム教徒でもあるイルハン・オマル氏

アメリカ下院の民主党議員でありイスラム教徒でもあるイルハン・オマル氏が、対イラン制裁の解除と核合意の復活を求めました。

米極右系ニュースサイト「Breitbart」によりますと、オマル議員はツイッターにおいて、イランとの早急かつ確かな合意成立と制裁解除を求めました。

同氏は、「私たちは中東(=西アジア)での平和確立と戦争回避のための時間を失いつつある。今こそイランとの合意を最終決定する時だ」としました。 

オマル氏のツイートは、アメリカ国当局者の間で反応を巻き起こし、一部の人々は同氏がイラン人の肩を持ち、UAEアラブ首長国連邦とシオニスト政権イスラエル間の関係正常化に関する「アブラハム和平協定合意」に反対しているとして非難しました。

この合意は、2020年9月にアメリカ前米大統領のトランプ氏の仲介により同国ワシントンで署名されたものです。

米議会における主なシオニスト政権イスラエル批判者の一人であるオマル氏は、しばらく前にも、シオニスト軍がパレスチナのイスラム教徒に対しどのような行動を取っているかを映した映像をツイッターに上げ、「私たちはこの野蛮な行いを非難し、それを終わらせなければならない」と投稿していました。

2018年5月8日、当時アメリカ大統領だったドナルド・トランプ氏は執行命令に署名して、アメリカの核合意離脱を表明しました。これを受け、核合意に定められたアメリカの遵守すべき事柄に基づき解除されていた対イラン核関連制裁が再発動されました。

バイデン現米政権の高官らは、これまでに繰り返し対イラン最大限圧力行使という同国の政策の失敗を認めているものの、核合意への復帰に必要とされる措置の実施を回避しています。

対イラン制裁解除を目指すウィーン協議は、今年3月から休止状態に入っています。アメリカは協議開始当初から、対話前進のために具体的で率先的な提案をすることなく、関係各国を協議遅延と妨害で非難しようとしてきました。

 


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