ロシア、「核合意復活文書の用意が全部整う」
(last modified Mon, 16 May 2022 10:04:57 GMT )
May 16, 2022 19:04 Asia/Tokyo
  • ウィーン協議
    ウィーン協議

リャブコフ・ロシア外務次官は、核合意復活文書が完全に用意できているものの、一部の政治的な問題が未解決のままとなっているとしました。

ロシア・リヤノーボスチ通信によりますと、リャブコフ次官は16日月曜、このことを明らかにし、「文書内容は、ロシアが満足するものであり、政治的な決断が下されば、今後数日以内に、核合意の復活が可能となるだろう」と語りました。

ハティーブザーデ・イラン外務省報道官は16日、「テヘランで行われた欧州対外活動庁のエンリケ・モラ事務次長の協議は、イランからの特別イニシアチブをもって、成果に焦点を当てた上で、非常に真剣な雰囲気の中で行われた」としました。

これ以前にも、アミールアブドッラーヒヤーン・イラン外務次官は、「信頼できる良好な合意が成立可能である。もし、アメリカが自らの政治的決断を下し、その責務を履行すれば、今後もやり取りが継続されるだろう」と発表していました。

一方、EUのボレル外務・安全保障政策上級代表も、対イラン制裁解除を目指す協議は近く再開されるとし、モラ事務次長の今回のイラン訪問をプラスのものだったとし、「イランとの協議がまもなく再開されるだろう」と語りました。

2018年5月8日、当時アメリカ大統領だったドナルド・トランプ氏は執行命令に署名して、アメリカの核合意離脱を表明しました。これを受け、核合意に定められたアメリカの遵守すべき事柄に基づき解除されていた対イラン核関連制裁が再発動されました。

バイデン現米政権の高官らは、これまでに繰り返し対イラン最大限圧力行使という同国の政策の失敗を認めているものの、核合意への復帰に必要とされる措置の実施を回避しています。

対イラン制裁解除を目指すウィーン協議は、今年3月から休止状態に入っています。アメリカは協議開始当初から、対話前進のために具体的で率先的な提案をすることなく、関係各国を協議遅延と妨害で非難しようとしてきました。

 


ラジオ日本語のソーシャルメディアもご覧ください。

Instagram    Twitter    urmediem


 

タグ