英首相が、パーティーゲート問題で党内不信任投票に

イギリスのジョンソン首相が新型コロナウイルス対策での都市封鎖中に首相官邸でパーティーを開いた、いわゆる「パーティーゲート問題」を受けて、同国与党の保守党は、6日月曜に党首であるジョンソン首相に対し不信任投票を実施するとしました。

ユーロニュースによりますと、ジョンソン首相は過半数の賛成により不信任案が可決された場合、保守党首および首相の座を失うことになります。しかしこれを回避できれば、あと一年は党首の地位を維持できることになります。

不信任投票実施には、庶民院の保守党議員から54人分の署名を集める必要がありましたが、議員書簡の受取り責任者である同党1922委員会のグラハム・ブレイディ委員長は6日午前、ジョンソン首相の進退を問う党内投票の実施要件を満たす署名が集まったことを確認しました。

ジョンソン首相はこの数か月、新型コロナウイルス対策中に官邸内で複数回パーティーを開催したことにより、圧力にさらされています。

保守党内での不信任投票は、現地時間6日午後6時から8時に実施され、投票終了後ただちに開票される予定です。 この投票には、359人の保守党議員が参加します。英首相府は、保守党内投票に必要な署名が集まったことに対し、「今回の投票は、ジョンソン首相の事務所でのパーティー開催騒動を終わらせる”好機”である」としています。

ジョンソン首相はこれ以前、「パーティーゲート問題」として知られる官邸内での出来事に対して「全責任を負う」と述べたものの、党首や首相の地位から退くことは拒否しています。

しかし、今回の投票で同首相の不信任案が可決されれば、保守党は新しい党首を決める投票実施の必要に迫られることになります。

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