2月 04, 2019 05:30 Asia/Tokyo
  • イスラム革命記念週間を祝う生徒たち
    イスラム革命記念週間を祝う生徒たち

今回は、さまざまな分野におけるイランの地位についてお話しましょう。

イランは、イスラム革命の勝利から今年で40周年を迎えようとしています。イランは、国内外の様々な分野で根本的な変化を遂げ、現在、地域や世界で特別な地位を有しています。この40年、アメリカとその同盟国は、イランの科学的な発展を妨げるため、あらゆる手段や機会を利用してきました。彼らはこの間、制裁をはじめとする圧力を用い、あらゆる選択肢は机上にあると語り、イランを孤立させようと絶えず努力してきました。

過去40年、イラン国民は、脅迫や制裁に対して抵抗し、努力によって未来に向けた機会を作り、可能な限り他国への依存を減らそうと努めました。

 

イスラム革命後、神への信頼と国民を支えにした飛躍による業績は、非常に多岐にわたるものであり、現在、東西の中立な思想家や知識人だけでなく、イランの明らかな敵でさえ、その偉大さを認めています。

 

中東問題の専門家は、イランは輝かしい民主主義の国に変わろうとしていると強調し、次のように語っています。

 

「この国は聖職者の支配のもと、現在、中東で最も自由で現代的、かつ統一の取れた国となっている」

 

イスラム革命から40年の間に、およそ38回の選挙が実施されてきました。1980年代のイランイラク戦争で、イラクのサッダームフセイン政権がイランの都市をミサイルで攻撃していた際にも、選挙は実施されました。これまでに、11回の大統領選挙、10回の国会選挙、5回の専門家会議選挙、3回の国民投票が行われました。

イランの大統領選挙

 

イラン国民は、200年の遅れの原因を正しく認識しており、真の独立の道は、科学技術の発展によって開かれることを知っています。イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師は、イランの世界の覇権主義との闘争の日に際し、次のように語りました。

 

「イラン国民の覇権主義との戦いにおいて不可欠な要素のひとつは、科学や国家建設の分野での発展に向けた全面的な動きと努力、抵抗である。それは勝利と繁栄の下地になるだろう」

 

また、核燃料サイクルの完全な技術の習得、この分野での世界上位5カ国入り、ナノテクノロジーなどの先端技術の保有における成功が、イランの発展を示す例となっています。

 

世界最大級の引用文献データベース・スコーパスによれば、イランは知識の生産に関する過去20年の継続的な成長により、2014年の末にはイスラム諸国で1位、世界で16位になっています。このデータベースの報告です。

 

「イランはこの10年で知識の生産を5倍に増加した。2005年には、世界全体の0.4%を占め、知識の生産に関して世界34位だったが、2014年には1.5%に達した」

 

イランは、EU細胞の培養に関しても重要な発展を遂げています。イランではルーヤーン研究所がこの分野で活動しています。

 

イランはまたこの数年、制裁下にありながら、衛星や生物搭載ロケットを打ち上げ、イランの航空宇宙計画が一時的なものではないことを示しました。イランは地域で唯一、国産の打ち上げ技術を有しています。イランや抵抗戦線に反対するアルジャジーラテレビの司会者は、次のように語っています。

 

「アラブ人は、投資、計画、抵抗に関してイランを手本にすべきだ。アラブ人はイランを非難するのではなく、イランが自分たちの富や資源を長期的な自給自足のために費やし、地域や世界の関係において無視できないほどの力になっているのかを見るべきだ」

イランの女子大学生

 

革命前、イランの大学生の数はおよそ17万5000人でしたが、革命後には420万人以上に増加しています。

 

イランの弾道ミサイルの製造に関する発展は驚嘆に値するものです。これらの発展は皆、抑止力や防衛を目的としたものです。イランは地域や世界に多くの敵を有しています。こうした軍事面での発展は、イラクのサッダームフセイン政権以降、イランを攻撃しようとする政権が現れないようにするためです。なぜならそれは、予想もできない大きな反撃に遭うからです。

 

西側は、利己的かつ政治的な目的によってイランの核活動に対応し、研究・医療用のテヘラン原子炉で使用する燃料の売却を拒否しました。それによりイランは、国力を頼りに、この原子炉のための濃縮度20%のウラン製造に着手しました。イランでは、西側の制裁のもとで、核燃料サイクルの分野で大きな歩みが遂げられており、農業、医療、科学研究の分野で使用されています。

 

この他、核の分野では、イランのローハーニー大統領がサーレヒー原子力庁に書簡を送り、国際的な取り決めの枠内で、研究施設と協力し、3ヶ月以内に、海上運輸で利用するための原子力船の設計、製造に向けて措置を講じるよう指示しました。これについて、レバノンの新聞、アルアフバールはこう報じています。

 

「3ヶ月という猶予は、実際、イラン政府は核合意への違反や追加制裁を受け入れないこと、核合意の内容をはるかに超えた平和的な核活動の最高の段階まで、挑発のレベルを引き上げる用意があるという、アメリカ政府とその同盟国に対する明白なメッセージである」

 

イランの貿易の90%以上を海上貿易が占めており、ほぼすべての石油が船によって移送されています。そのため、イランの石油タンカーを含めた船舶は、非常に長い距離を移動し、ほぼすべてが化石燃料を使用します。化石燃料は安価ではあるものの、近年、アメリカ、中国、ロシアといった一部の国は、原子力船の技術向上に向かって歩みを始めています。

 

この番組でお話した業績は、イラン国民の能力の開花と圧力に対する抵抗によって生み出されたものであり、イランが科学の頂点を極めようとするのを妨げることは誰にもできないのです。

イスラム革命記念週間を祝う人々

 

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