イランの芸術
葦笛・ネイ
6月 18, 2023 18:04 Asia/Tokyo
イランは、文化や芸術を常に生み出してきた地であり、それに連なるものとして音楽も、長い歴史を持っています。
イランの伝統音楽では、さまざまな伝統的楽器が使用されています。
ペルシャ語で「ネイ」と呼ばれる葦笛は、イランの伝統音楽を支える最古の楽器のひとつです。この楽器は管楽器に分類されます。
今日は、イスファハーンのチェヘルソトゥーン宮殿に来ました。この宮殿は、今から500年ほど前のサファヴィー朝時代に建てられたものです。
楽器の製作は、どのようなものでも簡単ではなく時間がかかる作業です。ネイを演奏しているのは、マヌーチェフル・ガユーリーさんです。
ガユーリーさんは現在68歳になります。彼がネイの演奏を始めたのは、8歳の時でした。私たちはこの楽器についてもっと知ろうと、彼のもとに来ました。
ー ネイとは何ですか?
ガユーリーさん:楽器の一種です。
ネイは、世界で最初に生まれた楽器と言えるかもしれません。
この楽器は、植物の葦から作られます(後で繰り返される部分は省略)。
これを作るにはまず、葦原から葦を切り出します。
次に、切り出した葦を乾燥させます。
それから、火で熱を加え、なめらかにします。
そして、中身を取り出し内部を空洞にします。
その上で、熱した銅で穴を開けていきます。
この楽器は、完全に自然なものです。
この2つのネイは、外見は同じように見えます。
でも、音は違っています。こちらを吹いてみましょう。
次は、こちらを吹いてみましょう。
管が長い方が、音は低いです。
逆に、管が短くなるほど、音は高くなります。
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