イランの芸術
装飾技術・フィールーゼカーリー
8月 19, 2023 18:12 Asia/Tokyo
現在、私達はイラン中部の美しい街・イスファハーンに来ています。ここからは、ザーヤンデルード川の上に架けられた、33のアーチを持つスィーオセポル橋が見えます。
今日は、ターコイズを使った装飾技術・フィールーゼカーリーをご紹介してまいりましょう。
ターコイズは空色をした宝石で、宝飾品や工芸品に使われます。
ターコイズは、さまざまな地域で産出されますが、特に北東部ネイシャーブールで採掘されるものは、他とは品質が異なります。
そのため、この地でとれるターコイズを使った工芸品も、一味違ったものになります。
今日ご紹介するのは、ターコイズを使った様々な工芸品です。
「フィールーゼ・カーリー」は、小さなターコイズを使った装飾技術および工芸品のことです。
この技術は、主に装飾品で用いられています。
ではここで、フィールーゼ・カーリーを間近で見ていきましょう。
― この技術で必要となる(ターコイズ以外の)素材は何ですか?
バフラーミー氏:地の素材になるのは、銅と青銅です。
実際に工房で、直にご覧下さい。
これらは、フィールーゼ・カーリーの地となる器です。
器の装飾をほどこす部分に、まず接着剤をつけます。
次に、ターコイズをその上に並べます。
この区切られた部分に石を貼り付けていくのです。
そして、(表面を機械を使って)研磨します。
この技術を使った工芸品には、さまざまなものがあります。
こちらは、来客用喫茶道具のお盆になります。
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