キャビアの栄養価や医学的な効果(画像)(動画)
今回のこの時間は、前回に引き続き、キャビアの栄養価や医学的な効果、そしてカスピ海のチョウザメの保護と養殖に向けたイランの努力についてお話しいたしましょう。
キャビアは非常に栄養価の高い食べ物で、世界的にも盛んに取引されています。キャビアの年間取引額は、10億ドルに達すると言われています。このことから、キャビアを取引する国に、どれほどの収入がもたらされるかを想像することができるでしょう。キャビアは最も高価な海産物であり、通常、さまざまな形で用いられます。
キャビアは主に、生のまま食べられます。中には、卵の黄身とともに、または香味野菜やレモン、パンやバターと一緒に食べる人もいます。
キャビアには、ビタミンB2、B6、B12、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンC、ミネラル、たんぱく質、抗酸化物質、オメガ3などが含まれています。キャビアを食べると血中のコレステロールの増加を妨げられ、心疾患や慢性的な炎症、消化器官の病気、一部のがんの予防になります。また、肌にうるおいを与え、筋肉の増強にも効果的です。キャビアの脂肪分には、ストレスを和らげる効果もあります。
チョウザメの肉は、各部位に分けたもの、塩漬けや缶詰にしたものが売られています。チョウザメの肉は脂肪分が少なく、骨がないため、ソーセージやハムなどの加工品にして、国内外の市場に供給されています。
キャビアはチョウザメからとれる主な食品ですが、世界貿易においては、チョウザメから採れる食品は、キャビアやその肉に限られません。今日、科学的知識の発展により、腸や皮などの他の部分も、食品や医薬品、化粧品などに利用されています。
チョウザメの皮は、皮の製造に用いられています。軟骨はゼラチンやクリームを作るのに利用されています。残りはカット
今日、チョウザメは、その美しい形により、観賞魚の市場でも高い価値を見出しています。ワシントン条約が発表しているチョウザメの取引では、キャビアやチョウザメの肉の輸出に加え、養殖種や生まれたばかりの魚の輸出についても触れられています。
チョウザメの取引は高い利益を得られることから、フランス、アメリカ、中国、イタリア、日本、ウルグアイ、メキシコなど、世界の多くの国が、チョウザメの養殖に取り組んでいます。こうした中、イランの養殖種は、他の国々に比べて優れています。それは、イランの多くの地点で、チョウザメが成長するのに適した環境が整っていること、成長の早いチョウザメの種類が存在すること、この部門の専門家の技術が優れていること、魚を育てるためにかかる費用が低いことによります。
今日、世界には養殖されたチョウザメの肉やキャビアが多く出回っていますが、天然のチョウザメの肉やキャビアは、世界貿易において、その地位や価値を失っていません。一部の研究者や専門家によれば、イラン側のカスピ海の水深とその周辺の環境が比較的健全であることにより、イラン産のキャビアは、カスピ海北部でとれたキャビアよりも良質なものとなっています。
ソ連の崩壊後、カスピ海北部のロシア、カザフスタン、アゼルバイジャン、トルクメニスタンといった国々によるチョウザメの乱獲やキャビアの密輸により、この地域のチョウザメの数が激減しました。この問題とともに、都市や工場の廃棄物や農薬の汚染によって、カスピ海の環境が悪化しました。
さらに、チョウザメの産卵場所の環境破壊、カスピ海から流れる河川のダムや橋の建設、油田の開発により、この地域のチョウザメの絶滅の危険が高まっています。そのため、チョウザメを保護するための最も重要な解決策として、チョウザメの養殖によるキャビアの生産が挙げられています。
イランのチョウザメ国際研究所は、イラン北部のラシュトという町にあります。この研究所は、チョウザメという貴重な魚の天然種の保護に取り組んでいます。
イランのチョウザメ国際研究所は、1995年、初のカスピ海のチョウザメ国際研究所として活動を開始しました。
イランチョウザメ国際研究所は、これまで、世界のチョウザメの権威ある研究所として、この魚の研究情報の交換、プロジェクトの実施や提供、さまざまなレベルのシンポジウムの開催により、チョウザメの保護のための科学的なアプローチに取り組むための環境を整えてきました。
チョウザメ国際研究所の活動により、短期間のうちに、この機関は、世界の漁業に関する研究所の中でも独自の地位を獲得しています。キャビアはイランの名で知られていることから、イランの漁業関係者は、キャビアの漁獲のコントロールと養殖に努め、カスピ海が今後も、キャビアの生息地であり続けることができるようにしています。