8月 27, 2022 16:53 Asia/Tokyo

8月27日は薬学の日─ザカリヤー・ラーズィー記念日とされています。

アブーバクル・ムハンマド・ザカリヤー・ラーズィーは、イスラム文明の形成に影響を及ぼした学者の一人です。ラーズィーは、865年に現在のテヘラン南部にあるレイに生まれ、925年に同じ町で亡くなりました。

ラーズィーは10歳の時に父親を亡くしました。彼は、当時の学問の中心地で多くのモスクがあり、学術集会が開かれていたレイの町で、数学、哲学、天文学、文学を学びました。ラーズィーはこれらの学問と同時に化学も習得しました。ラーズィーは、ジャービル・イブン・ハイヤーンを自身の化学の師としていました。

ラーズィーは、銅を金に変えるために多大な努力を払い、この道において目を傷つけました。彼は30歳の時にレイで医学を学びはじめ、その後、バグダッドに渡りました。9世紀のバグダッドでは医学やその他の学問の翻訳が盛んに行われ、病院が設置され、すべての学者をバグダッドに集めたカリフの力が、医学を学ぶ上で適した雰囲気を生んでいたからです。

ラーズィーは、世界的な医学の分野でイニシアチブを発揮したばかりか、薬学の分野においても大きな発展をもたらしました。ラーズィーは、エタノールを発見し、硫酸の研究を行い、この2つの物質の特徴を発見し、薬学を切り開きました。実際、ラーズィーの医学と化学における功績を除いたとしても、彼は薬学においても優れた学者だったと言えるでしょう。

 

 


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