イラン博物館めぐり(23):シーラーズのペルセポリス博物館
May 18, 2021 14:51 Asia/Tokyo
ペルセポリス博物館は美しい宮殿の中心にあります。19世紀から20世紀にかけてのドイツの歴史学者およびイラン学者であったヘルツフェルドは西暦1932年、クセルクセス1世の敷地にあった宮殿のひとつを選び、歴史文書や絵画のレプリカを参考にこの古代の宮殿を再建し、その後、この敷地内から発見された出土品をこの博物館に展示しています。
ペルセポリス博物館(パールセ博物館)は3つのホールから構成されています。それぞれ「有史以前のホール」「アケメネス朝期のホール」「イスラム期のホール」の名前がついています。この博物館には、様々なセクションをあわせて全体で170以上の価値ある歴史的な品々が収められています。翼のある人間の彫刻画、ペルセポリスから見つかった焼け残った布、楔形文字の土版や石板などで、特にこの敷地から発見された品々は他では見られないものです。
有史以前のホールでは、地域の有史以前の遺跡、とりわけ有名なイラン南部ファールス州のタル・イ・バークーン遺跡やパサルガダエのノホディー遺跡から出土した土製の食器や像、石製の道具が収蔵されています。これらの収蔵品の多くは紀元前4000年から紀元前1000年前に作られました。
この博物館のもっとも重要なホールのひとつは、アケメネス朝期のホールです。ここには、当時のビーズや楔形文字が刻まれた粘土板、石製の牛の眼と耳、ラピスラズリ・青金石でできたライオンのかぎ爪や頭、牛やアヒルのレリーフが刻まれた非常に美しい石の皿といった価値のある品々が収蔵されています。
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