6月 22, 2021 03:00 Asia/Tokyo

2021年6月18日、第13期イラン大統領選挙が全国で実施され、同国司法府長官を歴任していたエブラーヒーム・ライースィー氏が当選を果たしました。

今回の大統領選挙で、ライースィー氏は、近く任期満了となる現職のハサン・ローハーニー大統領の後任者として選出されたことになります。

今回の選挙プロセスではまず、一定期間内に候補者登録手続きを完了した総勢592名(男性552名、女性40名)が護憲評議会による事前の資格審査にかけられました。その結果、5月25日、事前審査を通過した最終候補者は、ライースィー現司法府長官、ザーカーニー前議員、レザーイー現公益評議会書記、メフルアリーザーデ元副大統領、ジャリーリー前国家安全保障評議会書記、ヘンマティ前中央銀行総裁、ガーズィーザーデ・ハーシェミー現国会議員の7名に絞り込まれました。

これに伴い、同日選挙活動の火蓋は切って落とされ、投票開始24時間前となる選挙活動期限の今月17日木曜朝7時まで競争が繰り広げられました。

なお、候補者登録していたラーリージャーニー前国会議長やジャハーンギーリー現第1副大統領、ペゼシュキヤーン現議員、シャリーアトマダーリー現協同組合・労働・社会福祉大臣は、護憲評議会による資格審査を通過できず、さらにサーカーニー候補、メフルアリーザーデ候補、ジャリーリー候補らは途中で撤退しています。

今月5日には、第1回のテレビ討論が、また2回目は今月8日に、さらに3回目は12日に実実施され、最終候補者らが自らの政策や計画を説明しましたが、これはテレビのほかラジオおよびインターネットにより生中継され、外国のメディアやSNSでも大々的に報じられました。

アリーレザー・ザーカーニー候補とサイード・ジャリーリー候補がエセイド・エブラーヒーム・ライスィー候補を支持し、またモフセン・メフルアリーザーデ候補が、アブドルナーセル・ヘンマティ候補を支持して、既に選挙戦から撤退しました。

イラン内務省選挙本部のムーサヴィー報道官によりますと、今回の選挙で投票できる有権者数は5931万307人で、全国で7万2000の巡回投票箱を含めた投票所が設けられたということです。

さらに、在外イラン人を対象とした在外投票も行われ、イラン外務省のハティーブザーデ報道官の話では、国外の133のイランの代表機関および234の投票所が、在外イラン人の投票を受け付けたとされています。

そして、18日金曜に選挙は滞りなく実施され、開票・集計作業の結果、最終的にエブラーヒーム・ライースィー氏が第8代イラン大統領に選出されました。

国内の選挙を管轄するラフマーニーファズリー内務大臣によりますと、今回の大統領選挙には2893万3004人の有権者が投票しており、投票率は48.8%で、このうち、ライースィー候補が1792万6345票を獲得して圧勝した形となりました。

因みに、次点のレザーイー候補は3,41万2,712票、以下ヘンマティ候補が2,42万7,201票、ガーズィーザーデハーシェミー候補が99万9,718票をそれそれ獲得しています。

なお、今回は第13期イラン大統領選挙とあわせて、第6期市村議会選挙、第11期国会第1回中間選挙、そして第5回専門家会議第2回中間選挙も実施されました。

 

ラジオ日本語のソーシャルメディアもご覧ください。

https://twitter.com/parstodayj

https://www.instagram.com/parstodayjapanese/

http://urmedium.com/c/japaneseradio

タグ