中国軍、「台湾周辺で新たな軍事演習を実施」
8月 08, 2022 19:26 Asia/Tokyo
中国人民解放軍は8日月曜、台湾周辺の空域と海域で新たに軍事演習を行うと発表しました。
台湾海峡での米国の行動と、ナンシー・ペロシ米下院議長の台湾訪問を受け、中国軍はここ数日、台湾周辺で前例のない数日間の海・空演習を行っています。
人民解放軍は先週、台湾周辺で大規模な演習を実施しており、演習は今月7日まで4日間とされていたものの、同軍の東部戦域司令部は8日月曜、対潜水艦攻撃や海上からの奇襲に焦点を当てた合同訓練を実施すると発表しました。
今回の訓練の期間や正確な場所はまだ明らかにされていませんが、台湾はすでに周囲にある中国の6つの演習場付近で飛行制限を緩和しています。
ちなみに、7日日曜はペロシ米下院議長の台湾訪問への対抗措置として実施した演習の終了予定日となっていました。
一方、中国海事安全局は同日、同国軍が台湾海峡での大規模な演習の終了後の1 か月間、黄海の北西部に位置する渤海湾近くの沿岸各地で軍事演習を行うと発表しました。
ロイター通信が8日、北京および台北から報じたところによりますと、中国外務省の汪文斌報道官は8日の会見で、台湾は中国の一部であり、人民解放軍は「自国の海域」でオープンで透明性をもって専門的な演習を実施していると述べています。
また、演習継続について、国際法に沿ったものか、民間の航空機や船舶に警戒するよう通達を出すか、との質問に対しては、「関連部署は適時発表しており国内法と国際法の両方に合致している」と説明しました。
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