北朝鮮のキム・ヨジョン氏、韓国の対北支援構想を拒否
(last modified Sat, 20 Aug 2022 06:28:14 GMT )
8月 20, 2022 15:28 Asia/Tokyo

北朝鮮のキム・ジョンウン朝鮮労働党総書記の妹、キム・ヨジョン党副部長が、韓国の対北支援構想を拒否しました。

韓国ヨンハプ通信がソウルから報じたところによりますと、キム・ヨジョン党副部長は19日金曜に出した談話で、韓国のユン・ソクヨル大統領が提案した北朝鮮の非核化措置に合わせて経済支援などを行う「大胆な構想」について、「愚かさの極致」と強く糾弾したうえで「絶対に相手にしない」として、拒否する意思を明らかにしています。

ヨジョン氏はまた同構想について、「北朝鮮が非核化と開放を進めれば10年以内に1人当たり国民所得が3000ドル(約41万円)に達するよう支援する、としたイ・ミョンバク元韓国大統領の政策『非核・開放3000』のコピーにすぎない」と主張したうえで、「ユン・ヨクヨルの『大胆な構想』は大洋を乾かし桑畑をつくるのと同じぐらい実現不可能」と断じています。

また、同構想の前提条件として北朝鮮の真摯(しんし)な非核化の意志を強調したことを強く批判し、「『北が非核化措置を取れば』という仮定自体が間違った前提」として、「国体」の核は経済協力と取り引きできないと主張しました。

ユン大統領は今月15日の光復節(日本による植民地支配からの解放記念日)の演説で、北朝鮮の非核化措置に合わせ経済支援に加え、政治・軍事的な相応措置まで提供するという同構想を提案していました。

 


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