北朝鮮が米韓をけん制;合同軍事演習には「相応の軍事的対応伴う」
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米韓による合同軍事演習
北朝鮮が、最近始まった今年最大規模での米韓による年次軍事演習について「侵略勢力による演習には、必ず相応の軍事的対応が伴うものだ」として、米韓両国を牽制しました。
イラン・パールストゥデイ通信が、NHKの報道として伝えたところによりますと、米国と韓国は22日月曜、定期開催の軍事演習「乙支フリーダムシールド(Ulchi Freedom Shield)」を開始しました。
この演習は4年ぶりの実施となり、9月1日まで行われる予定で、特に北朝鮮の攻撃を撃退し、韓国首都ソウル広域圏の防衛を前提に、それに対抗する作戦が実践されることになります。
また、野外訓練をはじめ、防衛的な特徴を持つとともに、有事における行動の習熟を図ることが目的とされています。
NHKによりますと、北朝鮮は、韓国との窓口機関である祖国平和統一委員会が運営するウェブサイトで、22日付けで論評を発表し「われわれへの侵攻を前提とした演習だ。朝鮮半島情勢を険悪な状況へ追い込んでいる」と非難しました。
そのうえで「侵略勢力による演習には、必ず相応の軍事的対応が伴うものだ。ささいな偶発的衝突も、全面戦につながりかねない」として、米韓両国を牽制しています。
また、韓国のユン・ソクヨル大統領について「戦争火遊びにしがみつくほど、情勢激化の主犯が誰かをさらけ出すだけだ」などと批判しました。
北朝鮮は今月17日午前、黄海上に巡航ミサイル2発の試験発射を行っていますが、これは今回の合同軍事演習に対する反発とみられています。
北朝鮮はかねてから朝鮮半島情勢の緊迫の原因を、地域の米軍駐留やそれによる軍事演習の実施にあるとしています。
韓国には、米韓相互防衛条約にもとづき、中国・北朝鮮から韓国を守るためとして、2万人あまりの米兵が駐留しています。
韓国市民は、多くの問題を引き起こしている米軍駐留に何度も抗議し、米軍の国外撤退を訴えてきました。これにより、米韓合同軍事演習が中止になった例もあります。

