パキスタン洪水で大量の綿花が被害、日本への悪影響の可能性も
9月 03, 2022 13:06 Asia/Tokyo
パキスタンで発生した大規模な洪水が、日本にも影響を及ぼす可能性が浮上しています。
日テレなど、日本の複数のメディアが3日土曜、報じたところによりますと、パキスタンは世界的な綿花の生産地とされていますが、今回の大雨による大規模な洪水で国土の3分の1が冠水し、これにより国内の綿花栽培が甚大な打撃を受けています。
日本では去年、約9000トンの綿の糸をパキスタンから輸入していて、これはインドネシアに次いで2番目の量となっています。
パキスタンでは、今回の洪水でその原料となる綿花の45%が洪水で流されたといわれています。
これを受け、綿製品の流通に詳しい専門家はパキスタン洪水の日本への影響を懸念し、衣料品などの価格が高騰する可能性を指摘しています。
この問題について、日本綿花協会代表理事・大下信雄氏は、「世界の綿花の取り合いになってくるという状況」だと指摘しています。
また、現地で食料支援にあたっている国連WFP・世界食糧計画のクリス・ケイ現地代表は「地球温暖化は先進国がもたらしたものであり、パキスタンのような発展途上国は最も大きな影響を受けている」とした上で、地球温暖化が被害拡大の一因だと指摘し、先進国に支援を呼びかけています。
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