台風11号が韓国に上陸し1人行方不明 、北朝鮮も警戒
9月 06, 2022 16:04 Asia/Tokyo
台風11号(アジア名:ヒンナムノー、Hinnamnor)が6日火曜未明、韓国に上陸し、同国では停電が発生したほか、1人が行方不明となっています。
フランス通信が6日、報じたところによりますと、台風11号は、韓国に上陸した台風としては、過去数十年間で最強クラスとされ、深夜にかけ南部・チェジュ島を直撃し、その後、港湾都市・プサン付近に上陸しました。
これにより、釜山は高波と大雨に見舞われ、海岸沿いの道路や店舗に被害が出ています。
当局によると、上陸時の風速は43メートルにもおよび、CDSCH韓国中央災害安全対策本部の発表では、東部沿岸の都市・ウルサンで、雨で増水した川に転落した男性(25)が行方不明となっているということです。
この台風により、予防措置として、全国600以上の学校が休校となりました。
さらに、国内線約250便が欠航しましたが、台風11号が日本に向かっていることから徐々に運航を再開しているということです。
北朝鮮も台風11号に備えており、KCNA国営メディアの朝鮮中央通信は6日、キム・ジョンウン総書記が首都平壌で会合を開き、準備状況を確認したと報じました。
専門家によりますと、北朝鮮では森林破壊が進んでいるほか、かんがい設備が整備されていないことから、洪水や大雨の影響を特に受けやすいとされています。
日本の気象庁によると、台風11号は6日朝、長崎県の対馬沖100キロの日本海上を通過しました。