国連、「数千万人のアフガン人に人道支援必要」
9月 08, 2022 19:44 Asia/Tokyo
国連が、アフガニスタンで2400万人の市民が緊急人道支援を必要としていることを明らかにしました。
アフガニスタンの人々を取り巻く劣悪な状況は、同国の一部の州で洪水や地震が起きたことにより、この数週間でより深刻なものとなっています。
OCHA・国連人道問題調整事務所の最新の報告によりますと、アフガニスタンの一部で起きたこれらの地震と洪水は、人的被害をもたらしただけでなく、同国の農業や畜産にも大きな損害を与えました。
OCHAによれば、同国では2400万人以上の人々が緊急の人道支援を必要としているということです。
これに先立ち、アフガニスタン・タリバン政権のムタキ外相代理は、同政権に災害被災者のケアをする能力がないことを認め、これらの災害による経済的・人的損失が非常に「甚大」であるとしました。
また、「この数週間に我が国では、洪水によって200人が死亡・300 人が負傷したほか、1万2000戸の住宅およびおよそ数十万ヘクタールの農地が崩壊・使用不能となった」と説明しました。
そして、「各国や団体、国際機関、篤志家に対し、この自然災害で苦しめられている人々への助けを求めたい」としました。
ムタキ外相代理は以前、世界の国々に対して人道援助を「政治的問題」に結び付けないように求めています。なぜなら、そのような支援物資はアフガニスタンの人々に届けられるものであり、現在、人々は今まで以上にこれらの支援物資を必要としているからです。
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