北朝鮮の野党党首パク・ヨンイル氏が死去 南北関係にも関与
9月 20, 2022 15:37 Asia/Tokyo
北朝鮮の野党党首パク・ヨンイル氏が死去しました。
韓国ヨンハプ通信がソウルから20日火曜、報じたところによりますと、北朝鮮の野党党首に相当する、朝鮮社会民主党のパク・ヨンイル中央委員会委員長が最近死去したことが明らかになっています。
1966年生まれのパク氏は、2019年8月から朝鮮社会民主党中央委員会委員長と最高人民会議常任委員会副委員長を務めてきました。
また、対韓国窓口機関の祖国平和統一委員会の副委員長を担うなど、南北交流の実務にも深く関わり、09年と10年の南北赤十字会談には北朝鮮代表として出席しました。
さらに、13年と14年、15年には朝鮮戦争などで南北に生き別れになった離散家族の再会に向けた南北赤十字実務接触で北朝鮮の首席代表を務めています。
このほか、18年6月の南北閣僚級会談にも北朝鮮代表団として出席したほか、今年も公式の場に何度か姿を見せており、去る8月7日には最高人民会議常任委員会の総会に出席しています。
なお、北朝鮮の朝鮮中央通信は20日、「パク・ヨンイル同志は熱烈な祖国愛と民族愛を持ち、わが国家の復興発展と国の自主的統一への闘争に献身した」と評しています。
同通信はさらに、キム・ジョンウン朝鮮労働党総書記が「パク・ヨンイル同志の逝去に深い哀悼の意」を表し、19日月曜に霊前に供花を贈ったと報じていますが、死因は明らかにしていません。