豪外相「中国と安定した関係目指す」、ウクライナ解決貢献へ
9月 25, 2022 14:53 Asia/Tokyo
オーストラリアのウォン外相が、「ウクライナ危機解決に貢献すべく中国と安定した関係を目指す」との考えを明らかにしました。
ロイター通信が24日土曜、豪・シドニーから報じたところによりますと、ウォン外相は、中国の王毅国務委員兼外相と米ニューヨークで第77回国連総会の傍ら、今月22日に会談し、「中国とは通商問題などについて相違があるが、安定した2国間関係を目指している」と表明するとともに、ウクライナ戦争の終結に向けて影響力を行使するよう求めています。
また、今回の会談が建設的なものだったと述べ、「より安定した関係を築くための道のりは長く、多くの段階を経る必要がある」と指摘し、相違点については「貿易面の障壁が最大の問題」との認識を示しました。
そして、ロシアによるウクライナでの特殊軍事作戦は違法だとし、プーチン・ロシア大統領による核兵器使用の示唆は「想像もできず無責任だ」と批判しました。
さらに、中国が国連安保理の常任理事国として、ウクライナ危機の終結に影響力を行使するよう促す、としています。
中国外務省が24日に発表した声明によりますと、王外相は安定した2国間関係が重要と強調し、50年にわたる外交関係を踏まえれば、より耐性を備え「予期しない出来事」に影響されにくくすべきと主張しました。
加えて、「(中国は)相違点を適切に解決し、2国間関係の健全で安定した発展を促進する」用意があると述べたということです。
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