ミャンマーで拘束の日本人映像作家に禁錮10年
10月 06, 2022 16:18 Asia/Tokyo
ミャンマーの裁判所が、日本人映像作家・久保田徹さんに禁錮10年の刑を言い渡しました。
フランス通信が外交筋の話として報じたところによりますと、ミャンマーの裁判所は5日水曜、軍に対する扇動罪と電気通信関連法違反の罪で有罪とされた日本人映像作家の久保田徹さん(26)に対し扇動罪で3年、通信に関する罪で7年、合わせて禁錮10年の判決を言い渡しました。
在ミャンマー日本大使館の外交官の話では、裁判はヤンゴンのインセイン刑務所内で行われたということです。
久保田さんは去る7月、ミャンマー最大都市ヤンゴンで反軍政デモが行われていた付近で抗議デモを撮影していた際、治安当局によりミャンマー人2人と共に拘束されました。
久保田さんは先月下旬に、2回ほど両親と電話で会話することが許され、その際は健康や精神状態に問題はなかったということです。入管法違反に関する裁判は継続中で、拘束の長期化が懸念されます。
現地の日本大使館は、久保田さんの早期の解放を訴えています。
なお、久保田さんの友人らで作る支援グループは先月30日、家族宛てのメッセージの一部を公表しており、この中で久保田さんは「(早期釈放を求める)署名をしてくださった方々、応援してくださった方々に感謝しています」とつづっています。
また、「ミャンマーは見えない戦争状態にあります。この国で生きる人々について注目し続けてほしいです」と続けており、支援者によるとこのメッセージはすでに家族に届いたということです。
なお、ミャンマーでは最近にもこのほか、現地在住の元英国大使やオーストラリア人経済学者などが禁固刑を言い渡されています。
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