韓国、北朝鮮の戦術核訓練に「非常に深刻に注視」(動画)
10月 11, 2022 17:51 Asia/Tokyo
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キム・ジョンウン朝鮮労働党総書記
韓国統一省が、北朝鮮軍の「戦術核運用部隊」の軍事訓練について、「非常に深刻に注視している」との立場を表明しました。
韓国ヨンハプ通信によりますと、韓国統一省は11日火曜、北朝鮮軍が「戦術核運用部隊」の軍事訓練を実施し、キム・ジョンウン朝鮮労働党総書記が現地指導したことを巡り、非常に深刻に注視しているとの立場を表明しています。
同省当局者は「北の違法な軍事挑発はいかなる理由でも正当化できない」とし、そのうえで、「さらなる挑発を即座に中止し、我々が提案した『大胆な構想』に応じることを北に改めて促す」と強調しています。
「大胆な構想」は北朝鮮の非核化措置に合わせて経済支援などを行うというものでユン・ソクヨル韓国大統領が打ち出したものです。
北朝鮮は先月25日以降に7回の弾道ミサイル発射を強行しており、今月4日には「火星12」と推定されるIRBM中距離弾道ミサイル1発を太平洋上に発射し、9日には東部の江原道・文川付近から朝鮮半島東の日本海(韓国側名称;東海)に向けてSRBM短距離弾道ミサイル2発を発射しましたた。
北朝鮮は10日月曜、「これらの発射は戦術核運用部隊の軍事訓練で、キム総書記が指導した。戦術核弾頭で韓国の飛行場を無力化させる発射訓練を行った」と主張しました。
北朝鮮は常に、地域への米軍駐留や日韓などとの合同軍事訓練を、地域の平和と安定を乱すものとみなしており、特にアメリカが北朝鮮への敵対行為を継続する限り、自らの核・ミサイル計画を続行すると表明しています。
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