韓国警察トップが対応不備認め謝罪、ソウル繁華街での群集事故受け
(last modified Tue, 01 Nov 2022 11:06:46 GMT )
11月 01, 2022 20:06 Asia/Tokyo

韓国警察トップが、先日ソウル市内の繁華街で発生した群集事故を受け、対応の不備を認め謝罪しました。

韓国ヨンハプ通信によりますと、同国警察トップのユン・ヒグン警察庁長は1日火曜、ソウルの繁華街・梨泰院で去る10月29日夜に起きた雑踏事故に関する会見を開き、事故前後の警察の対応不備を認めて国民に謝罪しました。

ユン氏は、事故で多くの死傷者が発生し、国民に衝撃を与えたことに「重い責任を感じる」と述べるとともに、「事故の真相を明確にし責任を糾明するため、あらゆる部分で例外のない、高い強度の監察と捜査を迅速かつ厳密に進める」と表明しています。

また、事故発生の直前には、現場の危険性を伝える緊急時の112番通報が多数あったことについても、「112番通報を処理する現場の対応が不十分だったと判断した」と不備を認めました。

そして、「独立した特別組織を設置し、透明、厳正に真相を明らかにする」と強調し、特別組織を通じた厳しい監察により、事故直前に通報を受けて適正な措置を取ったかどうか、各レベルの指揮官と勤務者の措置が適切だったかについて、事実関係を徹底して確認する姿勢を示しています。

さらに、事故に関する政府としての対応に問題がなかったかも調べる考えを示し、「今回の事故が社会全般の安全システムを点検し、改善する契機になるよう願う」と述べました。

特に、事故発生の1時間前からは、人の多さを伝え管理を求める通報が数件寄せられたが、この時も特別な措置を取らなかったとされています。

これまでに、今回の事故に関しては韓国メディアからも、警察や行政サイドに不手際があったとして、批判が提起されています。

 


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