ソウル市長が群集事故めぐり謝罪、涙で言葉詰まらせ「無限の責任」
11月 02, 2022 16:03 Asia/Tokyo
韓国・ソウルのオ・セフン市長が、同市内で最近発生した群集圧死事故に関して謝罪しました。
韓国ヨンハプ通信によりますと、韓国・ソウルの繁華街、梨泰院で150人以上の死者が出た雑踏事故から3日たった1日火曜、オ・セフン市長は記者会見し、「市民の生命と安全に責任を負うソウル市長として今回の事故に対し無限の責任を感じ、深く謝罪する」と述べています。
また「遺族や負傷者、今回の事故を悲しむ市民が日常生活を取り戻すことができるよう、最善を尽くす」と表明し、「このような痛ましい事故が二度と起きないよう対策を用意する」とし、市民に対し改めて謝罪しました。
さらに、遺族への持続的な支援を表明したほか、多くの人が集まる場所や行事での事故防止のために管理を徹底し、政府と共同で事故防止に関連した制度を作るために尽力すると強調しています。
加えて、記者会見が事故から3日後になった理由と関連し、欧州訪問を切り上げて帰国してすぐに事故現場や病院を訪問し、会議が続くなど余裕がなかったと説明し、言葉を詰まらせながら、「謝罪が遅くなり申し訳ない」としました。
一方で、ソウル市の事故防止対策が不十分だったという批判を認めるか問われると、当局による捜査が行われるとし、「ある市民団体が告発したという記事を見た。近日中に捜査が行われ、自然と責任の所在が明らかになると思う」と述べています。
なお韓国最大野党「共に民主党」のイ・ジェミョン代表は1日の議員総会で、今回の事故を「明白な人災で、政府の無能による惨事」と批判しました。