ハリス米副大統領がフィリピン訪問、米中対立の最中に

11月 21, 2022 19:17 Asia/Tokyo

カマラ・ハリス米副大統領が、同国とフィリピンの関係復活を目的とした協議のため、同国を訪問しました。

中国は、台湾を自らの不可分の領土とみなしており、台湾の分離独立趣向を煽る一切の行動に厳しく対処しています。

特に最近、中国側の警告にもかかわらずアメリカが挑発行為に出て、複数の米政府高官が台湾を訪問したことで米中対立が激化したとともに、台湾の軍事化を加速する形となっています。

こうした中で、今回はハリス米副大統領がフィリピンを訪問しています。

タスニーム通信によりますと、ハリス氏の今回のフィリピン訪問の目的は、アジアにおける旧来からのアメリカの同盟国としてのフィリピンとの関係復活、特に台湾に対する中国の侵略的な政策へのさらなる対抗だとされています。

また、今回のフィリピン訪問での主要な計画の１つとして、同国のマルコス大統領との会談が挙げられています。両氏はこの訪問において、ハリス氏は同大統領と台湾海峡で予想される衝突や東南アジアでの中国の勢力拡大への懸念について話し合うことになっています。

なお、フィリピン国防省報道官は最近、ハリス氏の同国訪問に関する中国の懸念は杞憂に過ぎないとし、「我々は今回、ハリス氏に対し一切の約束事・取り決めを交わさない予定だ」と語りました。

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